スタジオの方も一段落しましたので、独立前の思い出話など。すいませんがまた長文です。しかもシリーズ全3回予定。照明じゃない方のライティングの仕事も受けられますので是非(笑)
さて、時間は5年ほど前に遡ります。
目次
オレ、カイシャ辞めるのか?
カイシャをやめようと本気で考えはじめたのは5年ほど前、体調を崩して短期間休職した時です。
とあるプロジェクトで辛酸を嘗め尽くして心が折れてしまいました。ここでは詳しい話は省きますが。
そんな中、上司との面談で「可能性として」という前置き付でしたが、自分がちょうど「セカンドキャリア転進支援制度(以下SC制度)」といういわゆる早期退職制度を利用できる年齢だという事実を示されました。これは事実上の辞職勧告かとガクブルつつ、生まれてはじめて退職することについて真剣に考えはじめました。
ほどなくして無事(?)復職しましたが、仕事はそんなに楽しいものではなくなっていましたし、SC制度の事が頭から離れません。
復職後は退職について、一層リアルで手触りのある現実問題として意識せざるを得なくなりました。
SC制度・・・第二の人生をスムーズにおくるために、会社が転職の世話してくれたり、退職金を積み増してくれたりするとても有難い制度です。
辞めてラーメン二郎で修行する?
突如カイシャを辞めるという選択肢が立ちあがってきましたが、アルバイトはともかく、「カイシャ」を辞めるのは初めての事でしたし、辞めてもその後どうすればいいかは何も考えられませんでした。完全にノーアイデアです。
転職するにしても、多少の実績はあるものの、特別優れた企画力も技術もあるわけでもない元ゲーム企画者。これほどツブしが効かない職業はありません。企画職なんて口八丁で世渡りしてそうなイメージあると思いますが、基本的にはその通りです笑
(カメラで稼ぐ!という選択肢はこの時全くありませんでした。それが選択肢になったのは、このしばらく後の出会いでのことですが、その辺のことは改めて記事にします。)
友人が転職エージェントってので転職をして給料上がったぜ!って言ってたのを覚えてたので、話を聞いてみたりもしましたが、自分には無理そうでした。
当時の私は自己評価がかなり低くて、自分を採る会社なんてないと思ってましたし、経歴を着飾ってせいぜいいい所に転職しても、入社時の虚飾と現実のギャップに苦しむのは目に見えてましたし、一種の詐欺のように思えてしまって、あまり得意なジャンルの話ではなかったのです。
かと言って、これから頑張って目覚ましい業績を上げるのだ!というほどには仕事・職場への情熱は湧きませんでした。
それができるなら会社辞めたいとは思ってないわけですしね笑
あとは、本気でラーメン二郎で修行しようとしたりしてましたね。(大好きだったんです)
私が勤めてたのは、業界でも定評のある超ホワイト企業で、今後ものらくら仕事してれば食うに困らない程度にはお給料をいただけるはずです。
正直、その段階では、今の会社にいるのが一番なのは誰の目にも明らかでした。
でも、それでも1秒でも早く会社を辞めたかったのです。
なぜカイシャを辞めたかったのか?
それほどカイシャを辞めたかったのは何故でしょう?
これは今現在進行形で答えを出そうとしているところでもあるので、うまく説明できるか自信はないのですが、
やってる仕事と得られる評価(給料だけではない)の関係性に自分の力ではどうにもならない不条理な要素を実感してしまい、あんなに楽しかった仕事の一切がすっかり他人事になってしまっていたのです。
給料をもらうために仕方なく仕事してる
それに気づいた瞬間、「絶対にこのままではダメだ」と確信しました。理屈ではなく。
とはいえカイシャは勢いで辞めない方がいい
そんな1秒でも早くカイシャを辞めたかった僕ですが結局その時点では辞めませんでした。
やめなかったのは、給料をもらっているうちに辞める準備をしようと思ったからです。
結果的にこの判断は正しかったと思います。スタジオが完成したばかりで、この先商売がどうなるかわからない今の時点でもそれは確信しています。
あの時、あの時点の自分のまま辞めていたら、今頃別の会社であの頃と同じ気持ちで仕方なく仕事をしていたでしょう。
では実際に私がカイシャを辞めるまでの3年間、どんな準備をしたのでしょうか?
僕が取り組んだのは、「自分コストの最適化」でした。
もし今カイシャ辞めたいって人がいたら、命の危険がないなら、勢いで辞めない方が良いです。
それは次の記事を読んでからでも遅くありません(多分)
「自分コストの最適化」とは何か?
核心に入るまさにその時っ!セオリー通りに待て、次号!(つづく)